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日本のお酒(日本酒と焼酎)


この『日本のお酒』カテゴリは日本酒(清酒)と焼酎の商品紹介をさせて頂きます。日本では『お酒』と言えば殆どの地域では日本酒を指しますが、九州の方では『お酒』と言えば一般的には焼酎の事を指します。
まぁ〜それはどっちでも良いのですが…。
尚、基本的なお酒のウンチクなどは過去のページからへ掲載してあります。今の所このページは主にQ&Aなどを掲載して行く予定であります。
02/10/18

日本のお酒(Q&A含む)
◎日本酒(清酒)
初亀醸造志太泉酒造麒麟山酒造出羽桜出羽桜アーカイブ
富士錦富士錦酒造・アーカイブ)−静岡のお酒その他のお酒國暉酒造
喜平・静岡蔵グループ(Newページ)/(喜平静岡蔵・アーカイブ)−英君酒造立山酒造
三和酒造(臥龍梅)土井酒造場(開運)遠州山中酒造(葵天下)

〇清酒の紹介ではありませんが
黄桜八海醸造(八海山)

◎焼酎
人夢可酒(松の露酒造)−八鹿酒造/銀座のすずめ(New)銀座のすずめ/八鹿/旧ページ
寿海酒造ぶんご銘醸ゑびす酒造ゑびす酒造アーカイブ)−酒蔵王手門王手門アーカイブ
霧島酒造本坊酒造マルス濱田酒造(赤兎馬)西酒造(宝山)鳥飼酒造さつま無双
伊勢萬(光年)三岳酒造

◎下記銘柄は現在取り扱いがありません。
中村酒造場(玉露) −霧島横川酒造
★日本酒のご注文時の注意事項!
このカテゴリの商品は箱がない物が多く、輸送用箱代がかかりますが、地酒の表示価格は【箱代込み】となっております。また、まとめてご注文頂ければ、【ダンボール箱】などにまとめて詰めての発送となりますので、一本づつの箱代がかからなくなり、表示価格よりも安くなる場合もございます。当店では出来るだけ、お客様への負担が少なくなるように『箱無しでの発送』を心がけていますが、1本ないし2本程度の発送の場合、箱が無いと配送業者が取り扱ってくれない場合もございますので、あらかじめご了承ください。詳細は各商品の【選択時】にご注意下さい。また、各商品の【備考欄】などもご参照下さい。
尚、個別に【箱入れ包装】(贈答用などで)がご希望の際は注文の際に【コメント覧】へその旨ご記入ください(のし紙の有無なども含みます)。特別記載が無ければ箱無の価格にて承らせていただきます。(※箱付きの商品もございます

●日本のお酒に関するQ&A●


■質問内容/掲載日:2002/10/20
海外に日本酒を進出させたことでの良かった点はなんですか?また起こった問題点はありますか?
(この質問は2002年6月頃に寄せられた質問です)
■質問の回答
こちらの質問ですが…。
とりあえず、当店は海外進出は考えていません。HP展開は、あくまで、日本国内を対象…と言うのが基本です。

あえて言えば!
海外進出の利点は客層が広がると言うことでしょう。外人以外に海外在住の日本人の需要があるようです。

色々聞いた話だと…
HP展開をする際に、日本国内のみではなく、海外へ…と言うことを考えて、HP運営を始める酒販店サイトがいくつかあったようですが、海外発送で何らかの支障があったようです。
また、蔵元などから聞いた話ですが、海外から発注(個人が)がありましたが、法律的な問題があったようで、日本酒がお客様の手元に届くまでに、品質管理に難があったと言うことで、発送は取りやめとなったようです。
用は、通関などの際に時間がかかり、日本酒の品質保持に心配があったと言うことです。

●下記は流通業に携わっている者としての一つの意見になります。

比較的、生産量の多い蔵元でしたら、何処かの窓口(商社など)を通じ、販売ルートの確立が出来ると思いますが、小さい蔵ですと、現時点では生産量や資金的問題点もあるかな?と言う感じです。…と言うか、人気の蔵元は、その生産量の少なさから、外(海外)への販売は、殆ど考えていないと言うのが実情でしょう。
海外戦略を考えているのは自然と、比較的大量生産の出来る蔵元に限定されて行きますね。

そもそも、海外での日本酒(清酒)に対する基本的な知識などが一般の人たち(専門家ではなく、一般の人。通関作業に携わる人なども含め)浸透してこないと、一般的に流通させるのは難しいと言う感じです。ここら辺の事は、昔の日本や少し前の香港のワイン輸入事情に似ており、海外の流通業やエンドユーザーに日本酒の知識が増えてくれば、徐々に解決されてくるとは思います。
どちらにせよ、何処かが一回ルートを開拓すれば、比較的容易になるとは思いますが…。

そんな感じの回答になります。

え〜ちなみにこの質問を頂いた方には…何故かメールが返信できませんでした。ご覧になっていただければ、幸いです。

■質問内容/掲載日2000/4/1
某酒屋で、酒税法の改定で製造中止になる焼酎などを見かけたのですが、改訂に着いてご存知でしたら教えて下さい。特に焼酎とウイスキーです。
宜しくお願いします。
(これは2000年3月末頃の質問です)
■質問の回答
その『製造中止になる焼酎』とは【本直し】の事だと思います。

本直しとは、簡単に言うと【節税焼酎】で、焼酎に少しでも【みりん】が入っていると、【焼酎】とはみなされず、【みりん】となり(日本の酒税法では)酒税がほとんどなくなり、通常の焼酎に比べ『安くなる』と言う品です。(ラベルに『本直し』と表示があると思います)
一応、酒業界ではこのお酒を【本直し】と称していました。

まあ、ビールに対しての発泡酒(節税ビール)のように焼酎に対して本直し(節税焼酎)があったのです。

しかし、この節税対策も酒税の改定で焼酎と同じ酒税になり『安売りの意味がなくなった』ということで、『作っても意味がない』=製造中止となったのです。

ちなみに、【本直し】はあまり品質的には良いとは言えないので、(言い方は悪いですが、【焼酎まがい】ですから…)まあ、なくなってもしょうがない商品だとは思いますが…。

入門の部屋その他のお酒のページなどをご覧いただければ、いろいろ判ると思いますので、もしよろしければご覧ください。

ウイスキーの事は今の所聞いていませんが…。
今度、調べておきます。

■質問内容/掲載日2001/2/6
酒に関する質問です。
良く日本酒を熱燗にして飲む人がいますが、いつも私は疑問を感じてましたがあれはあれでいいんでしょうか?
邪道のような気がしますけど・・・
■質問の回答
こちらの件ですが…。私的には難しい質問です(^^ゞ。
なぜなら、私は日本酒を熱燗で飲むことはあまり無いのでなんとも言えませんが、3つの観点から検証したいと思います。

@身体への負担と言う観点

この場合、以前伺った話ですが、【燗につける】方が常温や又は冷やして飲むより、身体への負担が少ないと聞いたことがあります。
これは、燗につけることにより、アルコールが蒸発して、お酒が低アルコール化されます。更には温度が高い方が、お酒の進み方が遅くなるのも理由の一つと言われているそうです。
この観点から考えると、冷やして飲むのが一番お酒の飲んだ量の自覚症状が少なく、酔い方が早く、身体への負担も大きくなる可能性も考えられ、【燗につける】と言うメリットもあると思われます。

Aお酒が持つ本来の味と言う観点

この観点から考えますと、燗につける(特に熱燗)ことにより、@で説明した通り『アルコールが飛びます』。そして、香りなども失われてしまい、そのお酒の持つ本来の良さ(又は本来の風味や味)がなくなってしまう場合も考えられます。
特に吟醸酒などの類や、そうでない場合でも『香りが良い』と言うのが特徴のお酒の場合、そのお酒の良さは失われます。
ただ、飲む人によっては大吟醸などに代表される高級酒でも『人肌程度のぬる燗』或は『常温に近い温度』の方が『香りが立つ』と言われたりする場合もありますが…。
ある程度燗につけた方が『お酒の造りがばれやすく』冷やして(低温)飲んだほうが『ばれにくい』と言う人もいますが、本当の所はなんとも言えません。

品質と言う面では燗につけると言っても『その温度の程度』と言うものもあるとは思います。『かなりの熱燗にした場合、高級酒も普通酒も大差はなくなる』とは思いますが…。
常温に近い方が本来のお酒が持つ味に近いかもしれません。

もちろん〈本生〉などのお酒の場合は冷やして飲む他ないとは思います。特に【活性にごり酒】や【無濾過生原酒】などは…。

B生産者が意図的に【燗上がり】のお酒を造った場合

3点目の観点は【燗上がりするお酒】と言う観点から考えます。これは、おそらくその蔵元の地域の特性などもあるかもしれません。
寒さが厳しい地域の方々は『日本酒は熱燗で飲む』と言うのが常になっているところもあるようです。
この場合、生産者である蔵元が【熱燗】や【ぬる燗】などを推奨する場合もあります。この場合お酒自体の【酒質】が濃く、【酸度】が高めに設定されているパターンが多いようで、そのままの状態で飲むと一般的にはあまり『美味しくない』と思ってしまう味ですが熱燗(或はぬる燗)にすると、比較的コシがあって『美味しく感じたりする』ものもあったりします。こう言うお酒は『香りと言う面』ではフルーティとか果実系とか言った香りはしない造りになっていると思います。

ちなみに、【上記のようなタイプのお酒】は一般的には鑑評会などで、賞をとったりする事が少ないと言われています。

このようなお酒を好む方は『昔ながらの日本酒好き』に多いようでこう言うお酒を好む方は、『酒質が軽くフルーティなお酒』があまり好きではない場合も多々あります。或はそう言ったお酒を飲まれたことがないと言う事もあるかもしれません。
このようなお酒の中には【長期熟成の古酒】も含まれる場合もあります。

ここらへんは飲まれる方の好みも関わってくるものと思います。
ちなみに…静岡の場合は熱燗で飲むパターンは比較的少ないかもしれません。静岡のお酒の場合、【冷(常温)】或は【冷やして】を推奨するパターンが多いです。気候も関係あるのかもしれませんが…。
以前、静岡のある蔵が『燗上がるするお酒』と称して『酸度が高め』のお酒を発売しましたが、あまり売れ行きは良くなかったです。現在は製造されていません。

■最後に…

極論を言えば…飲み方は人それぞれだとは思いますので、なんとも言えませんが、体の負担を考えると【熱燗の方が適切】と言う考えもありますし、お酒が持つ本来の味を『味わう事』を考えると【冷(常温)の方が適切】と言えるかもしれません。

また、最近ある(日本酒の)蔵元の方(40歳代)に聞いたのですが、日本酒を『お湯割(1:1)にして飲む』と言う飲み方も、その蔵元では昔からあったようです。
私に話してくれた方も、若いときは『変な飲み方だな』と思って、父親が飲んでいるのを首をひねって見ていたそうですが、最近…つまり40歳になった頃には『結構いけるよ!』といってましたし、こうした方が、『お酒の造りが良いか悪いかよくわかる』とも仰っていました。
ただ、その人も自分の蔵元のお酒は【常温】或は【冷やして】で飲むことを推奨していますが…(笑)。

ちなみに私はお湯割で日本酒を飲んだことはありません。と言うか…『お湯割にはしたくない』と言うのが今のところ本音です。40代になれば変わるのかもしれませんが…(爆)。試してみたい方は…どうぞ…お試しくださいm(__)m。

■質問内容/掲載日2000/10/30 C
疑問なのですが、「飲みやすさ」と言う点、あと、とても言い方が失礼になるかもしれませんが、「物が良い」という観点にたつと、それぞれ志太泉酒造はどうなるのでしょうか?
今後の参考までに教えていただけると幸いです。
■質問の回答
では、質問に答えます。
志太泉酒造のお酒についての【飲みやすさ】と【物が良い】ということですね!

まず【飲みやすさ】の方は、志太泉酒造さんのお酒は、全般的に飲みやすく『サラリ』とした飲み口になっています。この蔵の商品の中では【特別本醸造】が有名で、本醸造と表示されていますが、お酒の内容は【吟醸酒】ですね!この商品がこの蔵の看板商品であり、この蔵の特徴を出しているお酒と思います。
(個人的には↑)
味は製造される年度によっても多少違うとは思いますが…。
まあ、【純米生原酒】などは、【純米】で【原酒】と言う事で、酒質も濃くて結構濃厚な味わいになりますけどねぇ。(^^ゞ

次に【良いもの】ですね!

結論から言いますと、【志太泉酒造】さんは良い蔵であり、良いお酒を造っている蔵元だと私は思っております。

志太泉酒造さんは下記に説明した【造り】を【並酒】から【高級酒】まで実行しています。使っているお米も良い物です。
更に!体育館並の大きさの低温冷蔵設備があり、蔵元としての品質管理も万全です。<並酒もこちらで管理しています。

先に送ったメールの【良いもの】の意味は、造りや原料米などの事です。お酒の味は好みで違いますからねぇ(^^ゞ。

説明がかなり長くなりますが…よろしいでしょうか。と、言いつつ説明します(笑)。

まず、【造り】とは…1麹2もと3造りです。

◆1麹
麹造りです。【蓋麹】・【箱麹】・【室麹】・【機械化による麹造り】の順で手間暇が違います。一般的に【蓋麹】はテスト的に使ってみたり、鑑評会用の出品酒に用いられます。大手のメーカーさんの場合、【機械化】ですが、鑑評会用だけは【蓋麹】を採用する場合があるようです。
志太泉酒造さんはすべて【箱麹】です。ちなみに志太泉酒造さんはかなり小さい蔵元です。

では、麹造りで、何が違ってくるか!と言うと…
出来たお酒に出てくる【味の深み】や【複雑味】などと言う事ですね!
【機械化】などで造ると、味が『薄っぺらく』なります。しかし!こちらの方が一般的に消費者の『うけ』が良くなってしまうそうです(T_T)。
つまり、手間隙かけて造るお酒よりも、機械化で簡単に出来てしまうお酒のほうが、『うけ』が良くなってしまうと言う事です。このことを、『嘆いている蔵元もある!』と聞いた事があります。

◆2もと
もと造りです。ちなみに【もと】の漢字変換が出来ませんでした(T_T)。

もと造りは様々で、長くなるので簡単に言いますと…
最低でも【速醸もと】で、2週間くらいかけなければ良いお酒は出来ませんね!1日で【もと】を造ってしまう造り方があるそうですが、短期間で【もと】を造ってしまうと、酵母菌のバランスが悪くなり、安定した酒質になりません。したがって、長持ちしないお酒となります。ある程度、期間を使って造ると強い酵母菌が残り、安定した長持ちするお酒が出来ると聞いています。
が!これは科学的に解明されているわけではなく一般的に蔵元や杜氏さんたちの間で、そう言われているそうです。

◆3造り
これは、最終的にもろみを造る作業ですね。
簡単に言うと、【手造り】が良いです。ここで、使う【掛け米】も良い物を使わなければならないでしょう。まあ、この過程は杜氏さんの腕に任せましょう(笑)。

上記の3つが造りです。
あと、【搾り】の工程やその他にもありますが…長くなるので省きます(笑)。
【長持ちするお酒】と言う観点から言えば、2番の【もと造り】が重要でしょう。

あと、予断ですが…
【液化仕込み】と言う、酒粕が出ない造り方があります。これは、原料単価を下げるための造り方と言われています。同じ量の原料から、沢山のお酒が出来ると言う事です。
今までは【パック酒】などに用いられてきましたが、最近では地酒メーカーも使うところが出てきているとかいないとか…。
ま、これは、実際蔵元に行かないとわからないらしいんですがね(^^ゞ。
まあ、【液化仕込み】の事は、普通の人は知らないでしょう。って言うか、酒屋さんでも、知らない人が多いのではないのでしょうか?
もちろん、【志太泉酒造】さんは、こんな事はしていませんよ!

◆では、原料について…。
これは、お米ですね!まあ、水も重要ですが…省きます(笑。
良い酒造好適米を使っているものが良いですね!同じ名前のお米でも、取れる場所などで品質や価格に差があります。

◆そして、酵母菌の話ですが…
最近、巷で【合成酵母】なるものがあるようです。
これは、人工的に別々の酵母菌を合成させ、双方の良い部分の特徴がある酵母菌を作り出すわけです。しかし、こうして出来た酵母菌はもちが悪く、毎年作らなければなりません。
更に言うと、この酵母菌で造られたお酒は、日保ちしません。造ってすぐは『香りも立ち』良いのですが、半年もすると『悪臭を放つようになる』とも聞いております。つまり、長期的に見ると『持ちが悪い日本酒』となります。
そもそも酵母菌とは、『造る物ではなく』、自然発生的に『生まれる物』です。それを人間が偶然に『見つける』わけです。そして、名前がつけられます。そのようにご理解してくださいm(__)m。

★まあ、長くなりましたが…
簡単に言うと、良いお米と良い水を使い、手間隙かけて手造りで造るお酒が【良いもの】と言う事だと、私は思っていますが…、最終的にはお酒を飲まれる方の好みでしょうか?(爆)

■質問内容/掲載日2000/10/30 B
一つ質問させてください。
 瓢月は年2回の限定と言うことですが米を何かの方法で残して 二回に分けて仕込むのでしょうか?教えてください。
もう一つ、日本酒の古酒はどんな酒を寝かしたら成るのでしょうかお願いします
■質問の回答
え〜と。実際、地酒の蔵元と呼ばれている蔵は(特に生産量が少ない蔵)は、お酒のつくりは秋から翌年の春頃で終わります。ですから、仕込み時期は年に一回となります。
これを、樽(タンク)ごと低温保存させ、時期が来たら瓶詰・出荷、となります。(初亀酒造の場合)蔵によっては、出来て(最低一ヶ月はタンクで寝かせますが)瓶詰してからの低温保存となる場合もあると思います。
初亀さんの場合は大吟醸などは月一回〜隔月に一回ほどのペースで出荷されますが、造りは同じ時期に仕込みます。(仕込むタンクは複数あると思いますが…)

古酒についての解答ですが、ここらへんは説明に結構難しい所があると思いますが、出来るだけ簡単に書きます。

まず、お酒の麹造りやもと造りや発酵酵母などに関係します。
まず、麹造りは箱麹方以上の手間のかかる造りでそして、もと造りは速醸式で2週間以上かけ発酵酵母に人工的に合成させた酵母などを用いずに自然発生的酵母で仕込んだお酒ならば、本醸造から大吟醸にかかわらず、少なからず、熟成はしていきます。
つまり、造りさえしっかりしていれば、すべて古酒となる可能性はあります。あ、もちろん冷蔵保存が大前提ですが…。摂氏1度〜5度のあいだが日本酒の場合ベストとは聞いています。本生(一切火入無し)は1度以下から0度くらいが良いと聞いています。

ただし、熟成するにつれ香りは少なくなり、色も少しづつ茶色に近い色になっていきます。まあ、このようになるには、最低でも3〜5年の熟成は必要だとは思いますが。

これは蔵元さんから聞いた話ですが、大吟醸の斗瓶取りを普通の瓶ではなく、特別な陶器のような物(瓶香がつかない物)で寝かせた所、20年前のお酒も未だ美味しく飲めるそうです。もちろん非売品だそうです(T_T)。
それと、これも蔵元さんから聞いた話ですが、実際、どの程度、寝かせたらどのように熟成するかは、正確には判らないと言っていました。つまり、封を開けて飲んでみないと判らないそうです(杜氏さんも含めて)。
ですから、テストも兼ねて上記の用に20年古酒などを販売目的としてではなく、実際熟成するとどうなるか?と言う事で、試験的にやっているのだと思います。

最後に私個人の意見ですが、まず、保存環境が良ければ基本的には熟成されると思います。それと、実際作りたての良さもありますが、火入をした場合など一年寝かせた物(瓶詰後だとしても)は、味に丸みが出て来て、『おいしい』と感じます。

以上のような回答でよろしいでしょうか?

■質問内容/掲載日2000/10/30 A
この度、私が在籍しているゼミで「日本酒を世界へ」という論文を共同で作成することになりました。そこで日本酒の国内流通・海外への輸出流通の現状についてお聞きしたいと思いましてメールを差し上げました。
国内流通に限っての情報でも一向に構わないのでお願い致します。私としましては、国内と海外への流通・管理方法・小売形態・流通商品・小売の日本酒に対する認識の相違点が存在するのではと睨んでいます。そして、海外への輸出においては様々な点で徹底不足が存在するのでは、とも睨んでいます。
そのことが日本酒の海外進出を鈍らせる結果となっているのではないでしょうか。まだ詳しく調べていないので説得力には欠けるのですが。

話が少々逸れてしまいましてが、お聞きしたいことは以上のようなことです。
可能であれば以上の事に関して私的な意見も戴ければ幸いです。お手数をおかけしますがどうぞ宜しくお願いします。
■質問の回答
え〜と、日本酒の国内流通・海外流通の現状と国内と海外への流通・管理方法・小売形態・流通商品・小売の日本酒に対する認識の質問ということでよろしいのかな?

■では、まず国内流通と管理方法について!

まず、日本酒(地酒)の場合主に2通りの流通経路があります。

@蔵元直送
これは、その名の通り蔵元から中間業者を通さず直接取引します。だからといって、仕入れ値が安くなるわけでもなく、普通の価格です。最近では、蔵直でなければ取引をしてもらえない蔵が多いですね。特に、人気の地酒などは絶対『蔵直』でなければ取引してもらえないですね。

●メリット
蔵直なので、鮮度がよいし、酒販店側に冷蔵設備などが整っていないと、取引してもらえない場合が多いので、品質管理はほぼ万全といって良いでしょう。日付が古くても冷蔵管理しているので、逆に熟成して『まろやか』になっている事があり、そう言う商品を好んで探すお客様もいます。

商品管理は、最近では殆どの良心的な蔵元では冷蔵設備が整っており、配送の際も気を配っています。更に上記の通り酒販店側も設備がないと取引してもらえない場合が多いので、問題はないとは思いますが!個人的にはすべての酒販店に設備が整っているかどうかは疑問です。
一応、当店の場合、摂氏1℃〜5℃に設定されたプレハブ冷蔵庫2台に高級酒(吟醸酒や、純米酒以上など本醸造以上の場合もあります)を。あと、倉庫全体が夏場も摂氏20℃以上にならないように設定しています。(ワインも保存してありますので)こちらは、普通酒です。

●デメリット
仕入ロット数や年間最低買取ケース数などが定められており、本気でその蔵の商品を『売る』という姿勢がなければ商品が育たないし、資金的にもつらくなり、最終的に取引しなくなる酒販店も出てきます。
年間最低買取ケース数は、一応定められてはいますがクリアしなくても良い場合が多いです。

●桶買い
あと、蔵元直送の場合『桶買い』というのがあります。これは、醸造されるタンク1本を丸ごと買い取りますので、仕入が安くなります。しかし、1つ蔵元の1銘柄の商品をタンク1本すべて売りこなせる酒販店は全国を探しても少ないと思います。
『桶買い』の場合、大体ラベルはその買取側の『オリジナルラベル』になる場合が多いです。
超人気の地酒の蔵元のものは、商品がもともと品薄なので、『桶買い』できるかどうかは判りません。

注意!
桶買いは、中間業者(問屋)がする場合もありますし、日本酒メーカー(蔵元)が日本酒メーカー(蔵元)に依託する場合もあります。この場合、ラベルに何の意味があるのでしょうか?


A中間業者を通して
これは、問屋を通しての取引です。以前(10年以上前)は、こちらが主体でしたが、品質管理などに問題があったりしたので、徐々に蔵直に移行してしまいました。

●メリット
少量ロットでも、取引ができるため手軽に取り扱いが出来ますしお客様から注文があった場合などに簡単に取り寄せができます。

●デメリット
品質管理に信頼性がなく、売れ残ったりすると、『ディスカウントショップ』などに流れたりします。そうすると、味が悪くなった商品が叩き売りされたりします。このことも、蔵元が直送にこだわった原因とも言えます。

品質管理に関しては、その取引業者任せです。地酒販売を専門としている所は問題ないでしょうが、普通の問屋の場合、信頼性はまったくないかもしれません。
個人的に思うことは、日本酒はワインよりも品質管理が難しく、例えば、夏の暑い日に、屋根のないトラックなどに積んで配送していると配送している間に商品が劣化します(確実です)。この場合、ダンボールなどに入っている商品は、まだ良いのですが、丸裸になっている商品は、問題ですね。(Pケースなどの場合)

★地酒専門の問屋について…
地酒や焼酎を専門に取り扱っている業者があります。しかし、現状は人気のない銘柄ばかりしか取り扱わないので、意味がなく、経営は苦しいかもしれません。
関東方面や大都市圏なら需要がありますので、有力な地酒の蔵元が出資した、地酒専門の問屋があったりしますので、首都圏の酒販店は、割合簡単に有名銘柄が手に入る場合もありますが!
地方では有力な銘柄を仕入るには、やはり蔵元直送しかないのが現状ですね。『東京は需要があるから…』と言うセリフは実際蔵元の方から聞いた言葉です。

☆補足…
超人気銘柄の日本酒(地酒)などは、時々商社や問屋などによって売買されることがありますが、この場合、価格にプレミアムがついてしまい、商品価値以上の価格がつけられます。まあ、ディスカウント・ショップなどがこれを買い、販売したりするようです。が、これは買わないほうが良いでしょう。

●理由は…
@どこを経由して入荷した商品か判らないので品質に問題がある。
A価格が異常に高く、他の銘柄を買った方が明らかに特です。

■次は、海外への輸出について!
この件は、私はあまり知識がないのですが、少しは聞いているので知っている限りで書きます。

現在、輸出されている日本酒は、かなり生産量の多いメーカー(蔵元)のものですね。一応、『地酒の蔵元』と言っても大きい所だけだそうです。この場合、商社などを通して輸出されているようですね。個人的には、品質管理の面で少し疑問を感じますが…。
↑ワインよりも品質維持に経費がかかると思いますので。

これは、とある蔵元(小規模)から以前聞いた話ですが、海外から注文が入り『樽酒を送ってほしい』と、言う事だったそうですが、法律的な問題(難しい事は判りません)や通関などに時間がかかり注文された方の手元に届く頃には『商品の品質維持に自身が持てない』と言う事で、結局配送はされなかった、と言うことです。
ですから、小さい蔵元では、殆ど輸出されていないと思いますが、回りまわって、商社などから輸出されているかもしれませんね!この場合、価格はかなり高くなると思いますが…。←これは感です。

以上です。こんな回答でよろしいでしょうか?
■上記の回答に、下記のようなお返事を頂きましたm(__)m。
大変有益な情報をご提供してくださりありがとうございます。
今後の論文作成、ひいては日本酒の世界シェア確率に向けての革新的提案の参考にしたいと思います。

一方的な質問だけでは失礼だと思いますので、現段階での私の日本酒についての見解を述べたいと思います。
海外での日本酒・日本の食文化に対する認識が変わりつつあるとの現状、それに伴い海外での日本酒の僅かながらも消費量の増加、これだけでも日本酒の未来は明るいのではないかと思っています。しかし、海外の消費者の手に渡るまでの品質管理、海外の小売・消費者の日本酒への知識不足、現地価格が高いなどのいわゆる「流通」問題が大きな壁となっているのではないでしょうか。そして、その様な事から大手の日本酒メーカーでしか海外へ進出できない状況なのではないでしょうか。
美味しい日本酒と言ったらやはり地酒だと思いますので、海外でも品質の良い地酒が比較的手に入り易くなれば日本酒の世界でのシェアも伸びると見ています。これを実現するには海外の小売の一層の努力がカギを握るものだと思っています。
と言うのも、日本酒の管理法・飲み方・知識を海外の小売が勉強し、それを消費者へも伝えていくと言う事が必要だと思うからです。これが実現されて初めて本来の美味しい地酒を消費者が味わえると言えるでしょう。これは日本国内でのワインのシェア確立からも言えることだと思います。日本国内の小売・消費者のワインへの知識が十分なものとなり、消費者は品質の良いワインを味わえるようになりました。(この日本国内でのワインのシェア確立からは多くのことを学べました。)
まだまだ勉強不足の感がありますので私的な見解はこの辺にしたいと思います。ですが、私どもが着手している論文が完成する頃には実際に通用する、革新的とまでは言えなくても現実的な提案が出来るものだと信じています。

私個人としては、世界中で安価でおいしいワインが作られているにもかかわらず、未だに高価なフランスワインが人気があることに着目しています。この現在のフランスワインの市場価値こそが日本の地酒が目指すものではないか、と思っています。

流通ばかりに気を取られずに商品についての知識も深めることにより、卓上の理論にならないように努めたいと思います。

長々と書いてしまい申し訳ありません。
また、私の一方的な質問にお忙しい中を時間を割いて真摯にお答えくださり本当にありがとうございました。
■HP担当者からの挨拶m(__)m
ご丁寧な、お返事をありがとう御座います。
このように、【地酒(日本酒)】について、真剣に考えてくださっている方々がいると言う事は、『地酒(日本酒)も、まだまだこれから世界的に認められて行く【アルコール飲料】』といえると思います。

地酒(日本酒)の未来は明るいですね!

■質問内容/掲載日2000/10/30 @
お世話になります。
先日の新酒の受賞メールについて質問です。受賞したメーカーさんは、記念のお酒とか出すんでしょうか?あるいは受賞したものと同じお酒が手に入るのか、そのあたりを教えていただけると嬉しいんですが…よろしくお願いします。
■質問の回答
受賞酒は基本的に【大吟醸】(殆どの蔵元さんが【純米大吟醸】ではなく【大吟醸】です)を出品していますが実際は殆ど非売品です。製造法(特に搾るときです)が他の製品とは違いますし、大量には出来ません。大体、【斗瓶取り 大吟醸】と呼ばれている物が、出品用のお酒と聞いています。
なぜ?【大吟醸】を出品しているかと言うと、純米だとアルコールの添加が出来ません。つまり!『香り負けしてしまう』と言う事です。鑑評会の会場は『異常な吟醸香に包まれています』ので、ある程度『香りが立たないと、印象に残るお酒になりません』から…。
で、蔵元によっては【超限定品】と言う事で発売される場合もございます。数もあまり出まわらないので、もし入荷するようでしたら、ご連絡致します。

■質問内容/掲載日2000/3/6
昔、日本酒には大抵紙の包装がなされ、酒屋自体も1メートルくらいの大き目の暖簾をかけ、直射日光が店内に入らないようになっていました。おそらく、これは日本酒の品質を低下させない手段の1つだったはずです。
最近の酒屋(小売業)はやたら店内が明るく、かつ包装紙に包まれた日本酒はあることはあるものの、その比率は極めて少ない状態です。
これは問題では?また、日本酒等においては通常の食品と同等な品質保証期間を定めた賞味期限等は存在するのかな?見たことないし…。
■質問の回答
確かに、日本酒の管理については各蔵本さんは気を使っています(一部の蔵元を除いては)。ですから最近では問屋を通さず直接酒販店へ卸す蔵元さんが増えています。
何故かと言うと問屋さんを通す間に品質が劣化してしまい、消費者の方々のお手元に届いた頃には本来の風味が損なわれてしまい、せっかくの自慢の酒(各蔵元)がまずくなってしまうことがあったからです。
現在では蔵元さんが『ここの酒販店は、品質管理が行き届いている』と判断した酒販店と取引をするのが一般的です。(そうでなければ、取引してもらえない場合もあります)
紙の包装紙については、ごみ問題や環境問題を考えて各蔵元さんが包装しなくなっているのではないでしょうか。

日本酒の保存のときに気をつけなければならないことは、”光”と”熱”です。
ですから、紙の包装やすだれのようなもので店内に光が入らないようにすることは品質管理としては理にかなっています。が!その程度の品質管理で日本酒を管理するのは容易ではありません。

日本酒の管理で理想的なのは光の入らない所で温度0〜5度くらいの冷蔵庫がよいでしょう。これは、大抵の蔵元さんが提示している管理の条件です。
ですから屋根もないトラックで真夏の暑い日に4〜5時間運ばれているだけで変色してしまう場合もございます。まあ、商品によってはアルミ箔のようなものに包まれているものもあります。(気休めに過ぎませんが…)

あと、店内が明るいのは(酒販店の)、そう言うお店でなければお客様が来ませんので。
総合的に考えれば現在の方が昔よりも管理が行き届いています。

最後の質問の日本酒の品質保持期限ですが、これは表示している蔵元もあります。しかし、そもそも”アルコール飲料”は、腐らないので品質保持期限を設ける必要はないと思います(HP担当者)。
問題は期限ではなく、品質管理が徹底されているかどうかですから(これは、すべてのアルコール飲料に当てはまります)。まあ、後は各蔵元さんのお酒のつくりがしっかりしているかどうかですね。
このつくりとは日本酒つくりの@麹AもとBつくり、のAの”もと”部分です。これにより長持ちするかどうかが決定しますので、逆に品質保持期限を設けている日本酒はろくなつくりをしていないことになります。Aもととは=酒母=酒母つくり。これがしっかり作られていれば良い。

ちなみに、日本酒は”本生”でなければ相当長い期間(数年)持ちます。品質管理が良ければですが…。詳しくは当HPの地酒(日本酒)のマメ知識の古酒のところをご覧ください。

当店では、日本酒の管理は通常のクラスはワインと同じ温度管理された倉庫に、生酒や吟醸酒以上は0〜5度のプレハブ冷蔵庫2台にて管理されています。

お酒は、20歳になってから。
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銘酒舘コスギ
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